ホーム > お知らせ(最新情報) > お知らせ記事2008年04月22日

「JDBデザイン・インターラクション・パーティ」第1回報告を掲載

誰にでもわかる皆がおもしろい「デザインの今」参加交流パーティ
「JDBデザイン・インタラクション・パーティ」デザイン交流〈聴く・飲む・語る〉第1回報告

日時:平成20年4月2日午後6時30分~
会場:東京ミッドタウン・タワー DESIGN HUB

テーマ:
『「東京ミッドタウンにとって、デザインとはどんな意味を持ち、これから何を目指すのか」プロジェクト起案から6年半一責任者:市川俊英氏に中西元男が聞く』

日本デザイン事業協同組合の新しい事業として企画された「Japan Design Bundデザイン・インタラクション・パーティ」が、奇しくも東京ミッドタウン開業1周年スペシャルウイークに開催された。

アナウンス期間が短かったにもかかわらず、事前申込がミッドタウンDESIGN HUBの定員100名を越え、急遽市川(株)東京ミッドタウン社長(三井不動産(株)常務執行役員)のご好意によりミッドタウン・カンファレンスルームに変更して総勢131名の参加を見ることができた。

東京ミッドタウン開発のドキュメント映像で「都市の中に創造された都市」「人と社会との関わり」を基本コンセプトとして、地域の歴史、土地の記憶、日本の造形美としての都市景観、140本の樹木を残した400ヘクタールの緑地帯、防災、環境、等計画段階からの様々なコンテンツを知ることができた。

映像の後には、初めて公開された建築設計コンペの裏話を交えて、マスターアーキテクトシステムによって進められた建築計画のありかた、土地の開発と建設・収入・地域連携作業の同時進行、インテリア・ランドスケープ・アート・照明計画の独立した同時進行、といったお話を伺った。デザインに関わる提案はいろいろあったが、最終的には商業施設としての投資効率の問題が大きな意志決定要因ではあった。

またこの開発コンセプトの中で責任者としてこだわり続けたのは「オフィスに資金を掛けるよりは、庭園やアプローチ、アート、商業施設など足元のデザイン」、一般の人々が訪れたときに楽しめる空間、一般の人が気持ちがよいと感じることで集客され、ブランドが作られる、そうした足元のデザインが重要であり、デザイナー・オーナー・利用者の目線の話、和をモチーフとしたディテールへのこだわり、そしてハードが整って来たのでこれからはソフトへ、という様々な切り口のお話を伺うことができた。

PAOS中西元男氏との対談では、時間の関係上市川氏に、

1.計画が始まった6年半前に、どうして市川氏に白羽の矢が立ったのか。
2.何をはじめに考えたのか。
3.6年半の中で何をいちばん苦労したか。

の3つの質問をさせていただき、「今回プロジェクトは、三井不動産の中でも様々な部が関わるために、すべての要素が必要であり、意思決定・責任所在を明確にするためにミッドタウン開発という新たな事業部が作られた。そのなかで、過去様々な部署を経験し、社内コミュニケーション能力を買われたのだと思う。

過去に、宅地開発、オフィス開発、などの事業に於いて「デザインと生活」ということが重要であると感じてきていた、これが今回の「足元のデザイン」へ繋がって来ている。」とお答えいただいた。

質疑応答などの時間が取れず、ここで第1部を終了した。第2部の〈飲む・語る〉の部ではワインが用意され、参加者それぞれがワインを手に、新たな交流をみることができた。次回の開催のご案内を差し上げる挨拶の後、第1回目のデザイン・インタラクション・パーティは盛況のうちに8時半に終了した。

平成20年4月11日

JDBデザイン・インタラクション・パーティ実行委員会
小山英夫

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